今更ながら、MA凱旋公演観劇レポート。
昨年11月に帝国劇場にて初日を迎え、その後博多、大阪公演を経て再び帝国劇場にて上演中!のミュージカルです。
初日を観て、「?」が多く、その後少し距離を置いていました。5ヶ月の時を経た今、"進化したMA"なるものを観てみよう。そして、ダブルキャストの笹本玲奈さんのマルグリット・アルノー(前回は新妻聖子さん)、この公演から参加の鈴木綜馬さん(Love)と今拓哉さんにも興味大!!!
と思っていたところ、幸運にもとっても良いお席をGETすることができ(ありがとう~!)、改めてこの作品と対面してきました。
山口祐一郎さん演じるカリオストロの新曲追加など、この公演を前に脚本、演出の変更がなされたとのことですが(各公演ごとにも少しずつ変更を重ねてきましたが)、正直、どこが変わったかはよくわかりません。(一回観て、理解できぬままでしたので。)
率直に、よかったですよ。今更ながらじわじわきています。
はじめは妙に冷静で、それにしても難しい歌だなぁ。とか考えていました♪本当に繊細なメロディラインが多いです。そこにそれぞれの役のキャラクターや感情を反映させながらもサラリと歌うキャストの皆さん。歌えるキャスト揃いだよなぁ。とかね。
そこから徐々に・・・
一幕のマルグリットには泣かされました。「ああ、かわいそう」とか「感動!」といった気持ちが大きく動かされるということを伴わない涙です。上手く説明できないのですが、マルグリットを見て、歌声を聞いているとポロポロっと涙がこぼれるのです。
自然に物語の世界に引き込まれる。これは前回は無かった感覚なので(私もかなり身構えていましたからね)、作品として完成され圧倒的なものになって、その世界に包まれたのだなぁと私なりに解釈しています。
それでもやはり、マリーやマルグリット、狂気に満ちた民衆達、その行動はまだ理解できないこともあります。が、全体として、群像劇としての完成度は高いです!変なでこぼこ感がなかった気がします。凱旋観てよかったー。
新キャス&新曲について
☆綜馬さん
伝え聞いていた綜馬オルレアン、確かにすごいです。
エキセントリック、常に怪しい目つき。とっても悪くて変な人です。なのに、そこはかとなく漂う貴族の品格。
女装して、女達の革命の群れにまぎれるシーンでは、完璧な裏声で(?!)人々の怒りと狂気を煽る。ボーマルシェとともにこの革命を煽ったリアルな人物としてとっても印象的でした。
これぞ綜馬さんの真骨頂。モチロン歌も聞かせるしね~~。
☆今さん
素敵です。大人の男フェルセンです。井上さんの時は若さゆえの激しい愛。
今さんは包み込むような大きな愛。それだけにアメリカへ行ってしまうシーンはより一層切なさ溢れる~~涙。
♪カリオストロの新曲
まさに作品のテーマソング!カリオストロの力を私達に見せつけ、そしてそれよりもっと大きな力の存在をもほのめかすような・・・。ただ、ストーリーの途中であの曲はどうなんだろう。という違和感も少々。CDに収録されていないのが残念です。
ラストシーンを受けて、あの曲を聴いたら、もっと心にずっしりと落ちてきたのかな。でも、ラスト後に更に歌うわけにもいかないか・笑。
玲奈ちゃん
実は昨年ミーマイ以来の玲奈ちゃん。怖いくらいの進化を遂げていますね。若いって素晴らしい!あっでも涼風さんも素敵だったなぁ。素敵に年を重ねることも素晴らしい!!
この作品を通じて、いろいろと思うところもあったわけですが、そんなこんなも含めて一緒に話せる仲間がいる喜びも感じる今日この頃です。